アディポネクチンとレスベラトロール-効果の具合はどっちが本当?


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「これは3000万ドルの儲けになるぞ!!」と息巻いて、米国サプリ業界は、もうここぞとばかり躍起になってある論文を発表したそうです。

米国のサプリメント関連の学会は、そのへんの医師の意見などはねのける権威がありますが、その鼻息に冷水を浴びせたある事実が最近わかったそうです。

最近では、「メタボリックシンドロームに効くサプリ」とか、「延命できる健康サプリ」とか、なんだか本当ですか?と言いたくなるような勇ましいPRを時折見かけます。

少し冷静になっていただきたいですよね。

これから書くことは、期待大で信じた人にはガッカリの内容かもしれませんし、ひょっとしたら逆に明るい話題かもしれません。

◆大人の悩みは、血管障害にある

 

メタボ、心筋梗塞、脳卒中にガン、何かと日本人は、こうした致死率が極めて高い病気と縁があります。

かつては、塩分のとりすぎが問題視され、お醤油、味噌など、調味料全てに減塩という文字が踊りました。

今ではすっかり馴染んでしまって、自然に購入する様になってますよね。

和食離れの要因は、一つは醤油離れがあったそうです。

その後に、やってきたのがポッコリお腹のメタボリックシンドロームです。

次から次へと問題が出てきますが、事態が深刻なのは、食生活改善だけでは、ポッコリお腹は解消できない事です。

 

◆レスベラトールとは何だ?

 

Un verre de vin. Le vin est versé dans le verre., Image de fête et de célébration. Le vin a toujours été un symbole de générosité et de joie.

Un verre de vin. Le vin est versé dans le verre., Image de fête et de célébration. Le vin a toujours été un symbole de générosité et de joie.

 

インターネットの大辞典ウィキペディアにも掲載されており、結構知ってる方も多いようです。

何やら英語なのはわかりますが、「ポリフェノールの一種です。」といえば、「ああそうか、健康的なやつね。」と理解してもらえるでしょう。

ワインやココアに含まれるポリフェノールは、食物繊維とは違って、光合成で出来る苦味や、色素の成分で、本来は元気よく植物が育つために不可欠な成分です。

ところが、西洋の人はアジアの人や米国よりも、チーズやバターのような脂肪分が大量にある食事をするにもかからわず、心臓病で死亡する人が少ないため、「ワインに関係有るのではないか?」と赤ワインポリフェノールに注目が集まったわけです。

この赤ワインに含まれるポリフェノールの中にあるのが、レスベラトールと呼ばれる物質です。

 

 

◆なぜ寿命をのばすと言われたの?

 

レスベラトールは、ブドウの表皮にたくさんあり、赤ワインは、枝や葉以外のブドウの実、全てを使いますから、たくさん含まれているとされています。

Pink grape

 

この物質は、強い抗酸化作用があることがわかっており、これを積極的に摂取すると、血管拡張を促進し、動脈硬化を防ぎ、結果として心臓病になりにくい….のではないか?と一説では言われました。

なぜ「……?」なのかといえば、まず根本的に治験があまりに少なく、臨床実験もマウスを使ったのみで、効果を立証するには、あまりに「データー」が少なく、断定するのは乱暴です。

更には、寿命延長、がん予防、認知症も防げるとなると、そんな新薬みたいのがあったのか?と学会は驚愕するでしょうが、実際は、そんなブームは一時で消滅しました。

まず臨床実験で使うマウスですが、いくら人の遺伝子と比べ数%の違いがないとはいえ、ネズミの大きさは人間の手のひらにスッポリ入る大きさです。

仮に毎日、マウスに与えたワインの分量を、人間に換算すると、毎日100本以上のワインを飲まなければなりません。

財布の心配もそうですが、まずあり得ませんね。

よくある「フランス人は、ワインを沢山飲むから成人病がないんだ。」とは、言い方を変えれば、「世界一の長寿国日本は、アル中が多いんですかね?」となります。

脂質をたくさん摂取しても血管系疾患が少ないことを、”フレンチ・パラドックス”と呼ぶそうですが、実態はかなり違います。

 

◆フレンチ・パラドックスは完全なデマ

 

フランスでは、死因の30%は癌で、肺癌、大腸癌、白血病の順番です。

これに続いて29%を占めるのが心血管系の病気、脳血管性発作、心筋梗塞と続きます。

しかもやはり生活習慣病である結果として65歳での羅患率が高いそうです。

一方の日本の場合、死因のトップは悪性新生物、つまり腫瘍やガンであり、2位が心疾患、死因全体では心血性疾患の割合は14%です。

フランス人の場合、日本人よりも心血性疾患が多いのに、なぜ「少ない」と言われたのかのは、それは欧米同士で比較してみたからでしょう。その程度のことです。

そこで、かなり大規模な調査が行われ、約10年間データーをとり続けた結果、心血管系の病気とレスベラトールは無関係という結論に至ったそうです。

そもそも、長寿遺伝子とよばれるサーチェン遺伝子に対して、レスベラトールの効果を見たのは、何回かはわかりませんが、マウスに対してだけです。

そういう形で新薬を作るとか、まず可能性もゼロに近いですね。

 

◆期待大なのは、むしろアディポネクチン受容体!

 

メタボリックシンドロームや、アンチエイジングに対しては、むしろ最近注目されるのは、「人工のアディポネクチン受容体の生成」の可能性を見つけた方です。

 

こちらは、長年謎とされてきた、脂肪細胞から分泌される、ホルモンの働きでした。

ホルモンがなんらかに作用し、糖と脂質に作用して代謝を促すことはわかっていたのですが、人体のアディポネクチンは生成が出来ないため、解明が出来なかったのです。

ここに明るい希望が見えたのが、日本の理化学研究所が東京大学と協力して、アディポネクチンを細胞側で受け取る受容体の構造を解明したことです。

これにより、仮に糖尿病でインスリンの分泌が低下した体内でも、アディポネクチンを効率よく作用させる新薬の投与で、治療が現実になるかもしれません。

つまり、根本要因を突き止め、正常な体の仕組みを一つ解明できたわけです。

今後は、この代謝の情報伝達のための標的分子であるアディポネクチンに向かって、効果のある予防薬、治療薬が開発する研究が加速していくでしょう。

代謝は、アンチエイジングの根本である、エネルギーを消費しやすくする、基礎代謝がその代表的なもので、その一部がこの糖と脂質の分解です。

直接的にメタボを抑制するわけではありませんが、体質改善に寄与できるかも?ということですね。

 

やっぱり、科学的根拠のあるものとないものとでは、説得力が違うと思いませんか?

 

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